動画基礎知識

テロップはセーフティエリアを意識しよう

動画基礎知識

動画にテロップを入れるときに注意するのが、セーフティエリア(タイトル安全・テレフレ)と呼ばれるテロップを表示させるエリアです。このセーフティエリアを意識することによって編集した動画の素人っぽさが軽減されるので、今回はテロップのセーフティエリアについてご説明します。

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セーフティエリアとは

動画編集をする時に意識しなければいけないのが、編集した動画をどの媒体で視聴するのか?ということです。テレビ・スマホ・パソコン・スクリーンなど様々な媒体がありますが、それぞれ動画を表示できるエリアが違います。編集で画面ギリギリの一番隅に置いたテロップが、一般家庭のテレビで視聴した場合にテロップが切れてしまい「文字が読めなかった」ということがあります。その問題を解消するために「セーフティエリア」が決められました。タイトル安全フレーム、テレフレなどとも言われ若干意味が違う部分もあるのですが、「どの媒体、どのメーカー、どの機種でも入れたテロップが見えるエリア」があるという事を覚えておいて下さい。

どのエリアにテロップを入れればいいの?

こちらの画像が現在の放送で設定されているセーフティエリアとなります。

  • 100%(グレー) 編集画面上で表示されるエリア
  •  93%(レッド) ほぼほぼ表示させるなら大丈夫なエリア
  •  90%(ブルー) 絶対に表示させたいならこのエリア

かなりざっくりな説明なのですが、編集上でこの範囲内を意識してテロップを入れれば問題なく表示されるエリアです。放送局によってこのエリアの設定は微妙に違うのですが、90%よりも内側にテロップを入れておけばほぼ間違いはありません。

昭和生まれの方々には馴染みがあると思われるブラウン管のテレビですが、4:3画角のアナログ放送時代はセーフティエリアが80%でした。ブラウン管時代と比べると表示されるエリアが格段に広がったということです。

Youtubeなどで、このセーフティエリアを意識せずに100%ギリギリまでテロップを入れている映像を見かけますが、これが素人っぽさを感じる原因になると思います。

パソコンやスマホなどでは、ほぼ100%のエリアまで表示されるので問題ありませんが、Youtubeを視聴する方法はパソコンやスマホだけではありません。どの媒体でも正しくテロップが表示されるエリアを守ることで「この動画を編集している人はセーフティを理解しているな」と思わせることができて、編集した動画から素人っぽさを無くすことができます。

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ぶっちゃけた話

ここからは、映像編集マンとしての戯言だと思って読んでください。

放送局からは100%の表示に対応できる信号を送っているのですが、信号を受け取ったテレビ側で四隅の映像を切って調整して表示させています。なんで100%表示にしないの?と疑問に思われるかもしれません。

映像信号に入るノイズだったり、隅の1ピクセルが欠けていたり、編集で1ピクセル見落としたり、映像信号の端っこは何かと不具合があります。映像の端がジラジラとノイズっぽく表示されていたら気になりますよね。それらを表示させないようする為、快適な視聴環境の為など要因は様々です。

ぶっちゃけて言ってしまえば、隅っこは完璧じゃないから隠させて下さい!ってことです。

一般家庭のテレビでも100%表示させられる機種もあります。工場出荷時は「標準」や「オーバースキャン」といった表示設定になっているかと思いますが、画面モードや表示設定などで「フルピクセル」にすることができるテレビであれば100%表示が可能です。

しかし、様々な要因から工場出荷時は四隅が切れる設定にしている。この意図をくんでくれる視聴者が多いことを祈りますw

まとめ

テロップはセーフティエリアを意識して入れることで、素人っぽさを無くすことが出来ます。ほとんどの編集ソフトで「セーフティエリア」を表示させる機能があるので、ご自身の編集ソフトも調べてみて下さい。

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